西夏書事卷三十六 宋高宗(金正隆元年) 紹興二十六年(仁孝天盛八年) 1156年
晋王察哥の死と任得敬の国相就任
- 春正月、金の正旦および生辰を賀う使者を送った。金主は数か月朝を廃していたが、この月ようやく朝に復し、賀節使は宋使・高麗使とともに謁見できた。
- 夏四月、晋王察哥が没した。察哥は貪欲な将であったが多くの戦功があり、晩年は賄賂が公然と行われ威福をほしいままにしたものの、仁孝はその尊位を理由に問わなかった。没した際、民間から奪った邸宅をすべて元の主に返させた。
- 秋七月、彗星が現れた。東井に現れ長さ一丈に及び、後に五諸侯を犯した。
- 九月、任得敬を国相とした。晋王察哥の在世中は得敬もなお憚っていたが、その死後は仁孝を軽んじ専横が日ごとに増し、政は得敬の一存で行われるようになった。