西夏書事卷二十八 宋哲宗(遼大安六年) 元祐五年(乾順天祐民安元年) 1090年
梁乙逋の専権と境界紛争
- 春二月、梁乙逋が西蕃に婚姻を求め、邈川攻略を約した。
- 三月、保安軍が陥将景思誼の引き渡しを求めたが、既に死去していた。
- 夏五月、蘭州の質孤・勝如新堡の廃止を求めた。
- 六月、質孤堡を攻め破壊した。
- 秋七月、坤成節を賀う使者を送った。
- 八月、境界画定を求める表を上げた。境界問題の詳細な経緯と哲宗の返答が記される。
- 冬十月、勝如新堡を再び破壊した。范育は蘭州・定西周辺の要地の重要性を説き、夏側の意図が宋の防衛線を崩すことにあると分析した。
- 十一月、首領允領挙を熙河へ遣わし境界を議したが決裂した。
- 十二月、正旦を賀う使者を送った。境界紛争が続く中でも実利を求めての遣使であった。