十六国春秋北涼錄三 沮渠無諱
酒泉・張掖をめぐる攻防
- 沮渠無諱は茂虔の次弟である。姑臧陥落後、一族を率いて西の従弟燉煌太守唐児のもとへ赴き、弟の宜得と共に酒泉を攻略、魏の永昌王健に張掖攻めを撃退されたが、後に世祖から征西大将軍・涼州牧・酒泉王に册拝された。
鄯善・高昌への逃避行
- 世祖が奚眷に酒泉を討たせると無諱は敗れ、一万余家を率いて燉煌を棄て鄯善へ逃れようとした。弟の安周が鄯善を攻める中、鄯善王比龍は西の且末へ逃れ、無諱はこれに乗じて鄯善に拠ったが、流沙を渡る途上で渇死する士卒は半数を超えた。李寶は別に燉煌へ拠り旧民を安集した。
唐契・闞爽をめぐる高昌の混乱
- 高昌に拠った闞爽は柔然に圧迫された唐契と争い、契は敗死した。爽は無諱を欺こうとしたが露見し、無諱は高昌を攻略しその城を屠った。前部王伊洛は無諱と対立し連戦の末これを破り、宋へ入貢して河西王に封じられた無諱はまもなく卒し、子の乾寿は伊洛のもとへ奔った。