十六国春秋南涼錄三 禿髪文支

酒色への戒めと降伏

  • 禿髪文支は傉檀の一族である。鎮南大将軍・湟河太守に至り興城侯に封じられ姑臧を鎮めたが、酒に溺れ諌めに逆らい政務を顧みなかったため、邯川護軍孟愷がこれを上表した。傉檀は伊力延に「頼みとするのはただ文支だけだ、それなのにこの有様、どうすればよいか」と述べ、召して文支に「二人の兄は英姿ありながら早世し、私は不才ながら誤って跡を継いだ、大業を担いきれず、存命とはいえ滅んだも同然だ、それなのにお前は酒ばかりに溺れている、祖宗の業を誰に託せばよいのか」と責めた。文支は謝罪したが、その後沮渠蒙遜が楽都を攻めると湟河を挙げて降り蒙遜に仕えて広武太守となった。