十六国春秋西秦錄三 秃髪氏左夫人

密通と一族の破滅

  • 禿髪氏は利鹿孤の一族の娘である。かつて熾磐が涼への人質だった頃、利鹿孤はこれを娶らせ、熾磐が允街へ逃れると禿髪傉檀が送り返して左夫人とした。姉(王后)と虎台を讒言して殺させた張本人でもある。後に禿髪氏は暮末の弟軻殊羅と密通し、暮末に禁じられると軻殊羅は叔父什寅と謀り暮末を殺して河西へ奔ろうとし、禿髪氏に門の鍵を盗ませようとしたが誤って発覚した。暮末は党与を殺したが軻殊羅は赦し、什寅を鞭打つと什寅は「私はお前に背いて死ぬのだ、鞭を受けるいわれはない」と言い、暮末は怒って腹を割き屍を河に投じた。禿髪氏はそこで自殺した。