十国春秋卷九十八 閩九 列傳 蔡守蒙
清廉より一変し売官の罪に死す
- 蔡守蒙は候官の人である。通文年間、官を歴任し、侍判三司となった。康宗はある日、守蒙に「聞くところによれば、有司(役人)の任官は皆賄賂を受けているというが、本当か」と言った。守蒙は「根も葉もない噂で、信じるに足りません」と答えた。
- 康宗は「朕はこれを知って久しい。今、卿にこれを委ねる。賢者を選んで授け、不肖の者や不正に取り入ろうとする者は拒むな。ただ賄賂を納めさせて帳簿に記し、それを献上するように」と言った。守蒙はもとより清廉であったのでこれを不可としたが、康宗は大いに怒ったので、守蒙は恐れてこれに従った。
- 連重遇が乱を起こすと、守蒙を捕らえ、売官の罪を数え上げて殺した。