十国春秋卷八十九 吳越十三 張契真

張契真

  • 張契真は銭塘の人で、生まれつき異相があり、青骨方瞳(青みがかった骨相と方形の瞳)で、その形は痩せた鶴のようであった。幼くして篋を負い胡法師に従って遊び、已にして道すがら朱天師に遇うと、一目見て喜び「あなたの骨法はまさに仙となるべきものだ」と言って要訣を授けた。まもなくまた樊先生の霊宝籙を受け、独り真聖宮に処すること数年、蕋笈琅函(道教の秘籍)の秘を繙繹し、深く微旨を得た。忠懿王は三籙の斎事を主らせた。宋に帰すると、太宗は太乙宮に選び居らせ、召して対面し、紫衣を賜って道書を校せしめ、元静大師の号を賜った。ある日、朱衣の吏が符檄を持つのを見、契真が職に趣くと、しばらくして沐浴し卒した。火葬の後、青黒色の珠数升を得た。