十国春秋卷七十五 楚九 列傳 蕭某
筧頭神として祀られる
- 蕭某は臨江の人である。(原文闕字)王に仕えて将校となったが、事に座して斬に当たるべきところとなり、その妻と亡命して境を出ようとした。王はこれを急に捕らえようとしたが、折しも夜に水に阻まれて去ることができず、旅舎の霤槽(雨樋の下の桶)の中に匿れた。湖湘の間では霤を「筧」という。天がまさに明けようとする頃、筧を叩いて彼に語る者があり、「君ら夫婦は速やかに走れ、捕える者がまさに至ろうとしている」と言った。これによって疾く行き脱することができた。蕭はこれを神物と思い、世々これを奉祀し、「筧頭神」と呼んだ。これより後、楚の人々は「筧頭神蕭家」と呼んだ。