十国春秋卷六十五 南漢八 列傳 馮元
馮元
- 馮元は字を道宗といい、その先祖は始平の人である。四代祖は広州で官についていたが、黄巣の乱のために帰ることができず、また烈宗が南海に拠って士人の帰還を断絶させたため、三世にわたり嶺南に住んで日御となった。
- 大寶の末、元は父子ともに後主に従って宋に朝した。元の父の某は保章正を授けられた。
- 元は大中祥符元年の進士に由り、官を重ねて翰林侍読となり、戸部侍郎に遷り、卒した年は六十三であった。諡は章靖という。事は『宋史』に具(つぶさ)に記されているのでここには具録しない。