十国春秋卷六十五 南漢八 列傳 李承渥
李承渥
- 李承渥は大寶年間に功を積んで大将に至った。宋軍が昭州・桂州・連州・賀州の諸州を相次いで破ると、後主は承渥を都統に任じ、兵十余万人を率いて韶州の蓮花峯の下に屯させた。
- 嶺南の兵は常に象を布いて陣を為し、およそ出戦する際にはまず兵士に器械を操らせて象に乗って前進させ、象一頭ごとにそのつど十数人を乗せて士気を鼓舞した。
- ここに至って、宋軍の潘美は強弩を集めて象を射させると、象はこれに耐えられず、みな奔り踶(け)って反り走った。象に乗っていた者はみな傾き倒れて地に墮ち、互いに踏みにじり合った。軍はついに大潰し、承渥はかろうじて難を免れた。