十国春秋卷五十三 後蜀六 列傳 劉保乂

厳格な侍読

  • 劉保乂は青州の人である。『尚書』と左氏の家学を修めた。広政の初め、戸部郎中の官にあり、諸王の侍読を務め、金紫を賜った。後主が経義について問うと、多く意にかなった。
  • 保乂は生来厳格で性急であり、日々鞭で諸王を課業し、学業の進まぬ者は容赦なく打った。王宮の乳母がひそかに保乂に、少しは大目に見て諸王のために配慮するようにと諭したところ、保乂は言った、「富貴の家に育った性分は、督責しなければ、いつか皆豚や犬のようになってしまう」と。その端正で屈しない態度は、多くこの類であった。十年八月に卒した。