十国春秋卷四十四 前蜀十 列傳 房從真

生涯

  • 房從真は成都の人である。人物・蕃馬(異民族の馬)を描くことに巧みで、高祖に仕えて翰林待詔となった。
  • かつて宮中の版障(間仕切り)に諸葛武侯が瀘水を渡る図を描いたところ、人馬・甲冑が生き生きとして神のごとくであった。高祖はここを通るたびに車駕を止めて進まず、うっとりとして「壮んなるかな、甲馬よ」と嘆じた。
  • あわせて潑筆(大胆な筆致)の鬼神画も得意とし、「寧王射猟図」「陳登斫鱠図」「常建冒雪入京図」などの図が世に伝わっている。