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十国春秋卷四十二 列傳 王鄂
王鄂
王鄂は唐の尚書王鄑の弟である。鄑は長安の乱離を避けて一家を連れて蜀に来る途中、嘉陵江に沿って利州の百堂寺の前を通りかかった。鄂はこのとき生まれて七年であったが、ふいに「私はかつてお経を一巻持っていて、寺の中の石龕に蔵しておいた」と言い出し、家人に取りに行かせた。寺の僧は「これは私どもの童子であった者です」と言い、その死んだ年月を数えると、鄂の生まれた日にちょうど符合したという。鄂は後に高祖に仕えて令録の官に至り、雅州で没した。
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