十国春秋卷三十四 南唐二十 列傳 史守冲

丹薬を献じた末に烈祖を早世させる

  • 史守冲はどこの人か分からない。烈祖はかつて神丹を得る夢を見て、目覚めると左右の者に語って、その人物を探させようとしたところ、守冲はちょうど宮門に詣でて丹方(薬方)を献上した。潘扆もまた薬方をもって続けて進上した。烈祖はみなこれを神として、仙人と見なした。金石を煉って丹薬を作らせてこれを服用したが、しばしば暴怒するようになり、群臣が奏事すると、たびたび声色を厳しくして詰責した。常にこの薬を李建勲に賜ったが、建勲は機に乗じて「臣はこれを服してわずか数日ですでに炎躁を覚えます。どうして常に進めることができましょうか」と言った。烈祖は「孤(私)はこれを服して久しいが、そのようなことはあったためしがない」と言ったが、まもなく疽が発して、ついに危篤に至った。臨終に際して元宗に「私は金石を服して長生を求めたが、今かえってこのようなことになった。お前はこれを戒めとするがよい」と言った。