十国春秋卷三十一 南唐十七 列傳 曹仲元
独自の細密画法
- 曹仲元は豊城の人である。後主の時、待詔となり道釈鬼神を描くのに善かった。初め呉道元(呉道子)に学んで成らず、その法を棄てて別に細密な画法を作って自ら一家をなした。とりわけ彩色を施すことに巧みであった。常に建業寺の上下の壁に画くこと八年を経ても完成しなかった。後主はその遅さを責め、周文矩に校べさせた。文矩は「仲元は上天の本様を描いており、凡工の及ぶところではありません。それゆえこのように遅々としているのです」と言い、後主はそこで慰諭を加えた。