十国春秋卷二十三 列傳 姚景
経歴
- 姚景()は、初め劉金に仕えて厩卒となった。金が暇な日に厩の中に至ると、景が昼寝をしており、二匹の赤蛇が景の顔に巻き付いて、しばらくすると鼻の穴に入るのを見た。景が目覚めると、金はこれによってこれを奇として、裨将として引き立て、娘を娶らせた。
- 数年経って烈祖はその人となりを重んじ、親兵を掌らせ、制置使・刺史を歴任し、清淮軍節度使を拝した。壽春は江淮の要衝であり、民は供給の労苦に堪えかねていたが、景が至ると一切これを取りやめ、洗いざらした衣服とぼろぼろの冠で、漠然として古風な暮らしをした。
- 初め、役人が家諱(避諱すべき先祖の名)を尋ねると、景は文書の末尾に大書して「贓吏(不正官吏)を諱む」と記したので、これによって属僚はみな廉潔に励み、汚職の者はしだいに姿を潜めた。
- 景は長らく城に登り、その長子の従者の一行が非常に盛大に市を通り過ぎたのを見ると、市の人々は仕事を止め道を避けたので、その子を呼んで杖罰を加えた。まもなく任地で卒した。