十国春秋卷十八 列傳 流珠

流珠

  • 流珠は後主の嬪御である。性は通慧で琵琶に巧みであった。後主はかつて念家山破を製し、昭惠后は邀醉舞・恨来遲の二破を製したが、伝わって久しくなると楽籍で多くこれを忘れてしまった。後主が昭惠后を追念しその旧曲を理(おさ)めようとしたとき、左右で知る者が無かったが、流珠だけがよく追憶して失うことなく、後主は特にこれを喜んだ。その後の消息は分からない。