十国春秋卷九 列傳 曹筠

呉越に奔りて後に帰順す

  • 曹筠は高祖に仕えて馬軍指揮使となった。衣錦軍の役に際し、曹筠は叛いて呉越に奔ったが、徐温はその妻子を厚遇し、かつ招いて言った。「私は汝の志を得させられずに去らせてしまった。汝は妻子のことを心配するに及ばない」と。
  • 武義元年、呉越の兵が香彎で敗れると、曹筠はその勢いに乗じて再び帰順した。徐温はみずから、かつて曹筠の言を用いなかったことが三度あったと数え上げ、曹筠の去来の罪を問わず、その田宅を返し、その軍職を復させた。ほどなく曹筠は内心恥じて卒した。