百戰奇略安戰第四十九
- 要旨: 遠征してきた鋭い敵とは速戦せず、こちらは堅固な陣を守って動かず、敵の疲弊を待つべきだと説く。
原則
- 安んじて動かず静を保つべきであり、敵に挑発されても動じてはならないとする。
史実に見る実践
- 三国、蜀の諸葛亮が斜谷から出撃し渭水南岸に布陣した際、魏の司馬懿は諸葛亮が五丈原に上るなら大事に至らないと読み、実際にその通りとなった。
- 諸葛亮がたびたび挑発しても司馬懿は動かず、婦人の装飾品を送られても応じず、百日以上対陣を続けた。
- やがて諸葛亮が陣中で病没し、蜀軍が撤退を始めると司馬懿は追撃したが、蜀の楊儀が反転する構えを見せたため深追いを控えた。
- 諸葛亮の陣所を検分して多くの図書・糧食を得た司馬懿は「稀代の奇才であった」と評したが、追撃を止めたことから後に「死せる諸葛、生ける仲達を走らす」と語り草になったとする。