百戰奇略奇戰第四十一

  • 要旨: 敵の備えのない所を突き、思いがけない所から攻めるのが「奇」であり、これによって敵の対応を混乱させれば勝てると説く。

原則

  • 前を驚かせて後ろを突き、東を衝いて西を撃つなど、敵にどこを守るべきか分からせないようにすることが必勝の要諦だとする。

史実に見る実践

  • 三国末、魏の鄧艾は蜀漢討伐において、姜維が剣閣に籠もって守りを固める中、人跡の絶えた陰平の間道を選び、険しい山谷を切り開いて七百余里を踏破した。
  • 兵糧の欠乏や難路に苦しみながらも氈にくるまって斜面を滑り降りるなどして進軍し、江油に至って蜀の守将を降した。
  • 綿竹で諸葛瞻の軍を破り、そのまま成都に迫って劉禅の降伏を受け、蜀を滅ぼしたとする。