封神演義摘星楼にて紂王、自ら焚く(第九十七回 摘星樓紂王自焚)

女媧娘娘、三妖を捕縛

楊戩が九頭雉鶏精を追い詰めた先に、女媧娘娘が青鸞に乗って現れる。三妖は跪いて助命を乞うが、娘娘は自分の命に背いて紂王を惑わし残虐を尽くしたことを厳しく咎め、縛妖索で三妖を縛らせ、楊戩ら三人に引き渡して子牙のもとへ連行させる。

子牙、三妖を処刑

楊戩・雷震子・韋護が三妖を陣営に連行する。子牙は三妖の悪行(炮烙・蠆盆・鹿台・酒池肉林・宮人殺害など)を数え上げて厳しく糾弾する。妲己は自分は蘇護の娘で無実だと巧みに弁明するが、子牙はそれが九尾狐狸の化身であると見抜き、斬首を命じる。楊戩と韋護はそれぞれ九頭雉鶏精と玉石琵琶精を難なく斬るが、妲己(狐狸精)の妖艶さに軍士たちが骨抜きにされ、監斬の雷震子も手が出せない。子牙自ら出向き、陸圧から授かった宝の葫蘆を用いてついに妲己を斬る。

紂王、三后の死を知る

紂王は三妃が夜のうちに姿を消したことを知り、その首級が周営に晒されたと聞いて号泣し、弔いの詩を詠む。

紂王、摘星楼で自焚

周軍が総攻撃の構えを見せる中、紂王は絶望して摘星楼へ向かう途中、蠆盆で死んだ宮人たちや姜娘娘・黄娘娘・賈夫人ら怨霊に取り憑かれかけるが、陽気を発してこれを退ける。楼上で封宮官の朱昇に薪を積ませ自焚を命じる。朱昇は諫めるが紂王は聞き入れず、かつて文王の易占で自らに焚死の厄があると予言されていたことを語る。朱昇はやむなく薪に火を放ち、自らも火中に身を投げて殉じる。紂王は袞冕を身に着け端座したまま業火に包まれ、摘星楼は崩落して紂王を焼き尽くす。武王はこれを見て顔を覆い、子牙は「成湯が桀を放逐した故事」に照らし正当な報いであると武王を慰める。史官の詩は紂王の暴政と、才能に恵まれながら三妖に惑わされ身を滅ぼした顛末を歎じる。

武王、朝歌に入城

午門が開かれ、宮人・侍衛が武王を迎え入れる。子牙はまず宮中の火を消し止めるよう命じ、次回に続く。