封神演義第九十五回 子牙、紂王の十罪を暴く (子牙暴紂王十罪)
殷成秀の敗死
父・殷破敗を殺された殷成秀は復讐のため出陣するが、姜文煥に斬られて討たれる。
籠城と檄文による切り崩し
魯仁傑が城の防備を固め、周軍の力攻めは難航する。子牙は無用な殺傷を避けるため力攻めをやめ、紂王の悪政を訴える檄文を矢文で城中にばらまく方針をとる。檄文は民の共感を呼び、三更の頃、朝歌の民が自ら四門を開いて周軍を出迎える。子牙は略奪・濫殺を厳禁して整然と入城させる。
紂王、最後の出陣
城内の異変に驚いた紂王は、御林軍と魯仁傑らを率いて出陣を決意する。周・成湯双方が布陣し、子牙は威儀を整えて紂王と対峙する。両軍の陣容・姜子牙・紂王それぞれの姿が詩讃で描かれる。
子牙、紂王の十罪を暴く
子牙は紂王に対し、天への不敬、皇后殺害、太子誅殺、忠臣弾圧(比干・商容ら)、諸侯偽招とその惨殺(姜桓楚・鄂崇禹)、炮烙・蠆盆の酷刑、鹿台造営による民力の搾取、貴妃殺害と廉恥の喪失、孕婦を裂くなどの残虐な悪戯、妲己に溺れ幼児の生贄を用いた淫楽——の十の大罪を、諸侯の前で逐一列挙して糾弾する。
総攻撃の開始
紂王は言葉を失うが屈しない。姜文煥・鄂順・崇応鸞ら三侯が父祖の仇として次々と紂王に斬りかかり、乱戦となる。武王は君臣の礼を乱すことを憂うが、子牙は「天罰を行うもの」として正当性を説く。子牙の号令で伏兵が起こり、紂王は諸侯に包囲される。紂王の命運は次回に持ち越される。