封神演義鄧・芮二侯、周主に帰する(第八十五回 鄧芮二侯歸周主)
朝歌への急報
- 欧陽淳は敗れて関に籠り、雷震子を獄に下し、朝歌へ救援を求める急使を送る。
- 中大夫の悪来・微子啓が奏上し、紂王はようやく政務に出て対応を協議する。上大夫の李通が諫言し、鄧昆・芮吉の二人を臨潼関の援軍として推挙する。紂王は二人に黄鉞・白旄を授けて出陣させる。
土行孫、旛の危険を知る
- 土行孫が糧秣輸送の途中、韋護・雷震子の武器が旛の下に捨て置かれているのを見て不審に思い、制止を聞かず旛下に近づいて昏倒し、卞吉の家来に捕らえられる。歐陽淳の尋問をはぐらかしつつ、斬られる寸前に地行の術で姿を消して逃げ帰った。
卞吉との再戦、鄧・芮二侯の合流
- 卞吉は哪吒と一戦交えるが旛の下へ誘い込もうとして見破られ、不発に終わる。
- 鄧昆・芮吉の二侯が到着し、歐陽淳から戦況(南宮适・黄飛虎・黄明・雷震子の捕縛を含む)を聞く。鄧昆は黄飛虎の両姨(妻の姉妹の夫にあたる姻戚)であることを気にかけ、密かに帰周の意を抱き始める。
鄧・芮両陣営、周軍と対峙
- 芮吉は「忠義を尽くすべき」と出陣を主張し、両侯そろって出撃。卞吉の忠告で旛を避けて進む。子牙・武王に対し当初は忠言を唱えるが、子牙に天命論で一蹴され、哪吒らの猛攻で敗走する。
二侯の内心の動揺と密議
- その夜、鄧昆・芮吉はそれぞれ「もはや周に天下の趨勢あり」と内心思い定めるが、互いに切り出せずにいた。翌日、鄧昆が遠回しに探りを入れ、芮吉も同意し、二人は帰周の意志を確かめ合う。
土行孫の暗躍と符の入手
- その密談を土行孫が物陰から聞き取り、正体を現して「引き合わせ役を務める」と申し出る。鄧昆は書状をしたため、土行孫が持ち帰り子牙に届ける。
- 翌日、鄧・芮二侯は旛を避けず、卞吉に符を用いさせて全員が旛の下を無事に通過して見せる。子牙は不審に思うが、その夜再び潜入した土行孫が二侯から「幽魂白骨旛除けの符」を受け取り持ち帰る。子牙はその符の秘訣を見抜き、朱砂で符を書き将士に授けた。