封神演義第六十三回 申公豹、説きて殷郊を反かせる (申公豹說反殷郊)
燃燈道人、大鵬雕(羽翼仙)を服させる
苦しむ大鵬雕は、道人に促されて食べた点心を吐き出すと、腹の中の心肝が念珠に絡め取られる。道人の正体は霊鷲山の燃燈道人であった。燃燈は大鵬雕の悪行を叱責し、松に吊るして拝将の後まで留め置こうとするが、大鵬雕が改心して弟子入りを願い出たため許し、靈鷲山へ連れ帰る。
広成子、殷郊を下山させる
九仙山桃源洞の広成子は殷洪の死を知らぬまま、玉虚符命により餞別のため殷郊を呼び、東征への助力を命じる。殷郊は母を死に追いやった妲己への恨みを語り、快諾する。獅子崖で誤って仙洞の豆を食べたことで三頭六臂の異形に変じ、広成子から方天画戟・番天印・落魂鐘・雌雄剣を授かって下山する。
白龍山の温良・馬善を従える
道中、白龍山で三目の異形の将・温良と馬善に出会い、周への合流を説いて味方に加える。三人は寨を焼いて出立する。
申公豹の離間策
道中、申公豹が現れ、殷郊に「父を討つのは不孝」「弟の殷洪は姜子牙の陰謀で太極図により灰と化された」と吹き込む。殷郊は疑心を抱きつつ西岐へ向かい、たまたま滞陣していた張山から殷洪の死を確認し、激怒して子牙討伐を誓う。
殷郊、西岐と交戦
殷郊は番天印・落魂鐘の力で哪吒・黄天化・黄飛虎らを次々に打ち倒し捕らえるが、捕らえた黄飛虎がかつて自分たち兄弟を救った恩人と知り、恩義から父子を解放する。楊戩は番天印が師伯広成子の宝であることに気づき、殷洪の一件との類似を子牙に告げる。
馬善の正体をめぐる探索
鄧九公が馬善を生け捕るが、斬っても焼いても死なない怪異を見せる。楊戩は雲中子から借りた照妖鑑で、馬善の正体が一点の灯火であると知る。韋護の助言で、玄都洞・玉虚宮・霊鷲山のいずれかの灯明が抜け出たものと推察し、楊戩が各地を訪ね、霊鷲山の燃灯道人の前の琉璃灯が消えていることを突き止める。燃灯は自らこれを収めに向かうと告げる。
広成子、殷郊の説得に向かう
子牙のもとに広成子が現れ、自らの過ちを詫び、殷郊を諭しに営前へ赴く。