封神演義蘇妲己、妖を請じて宴に赴かす(第二十五回 蘇妲己請妖赴宴)
姜尚相周の報と鹿台完成
- 韓栄の上奏を受けた比干は、姜尚が周に仕えたことを重く見て紂王に奏上する。折しも崇侯虎が二年余りかけて造った鹿台の完成を報告し、紂王は喜ぶ。
- 崇侯虎は文王・姜尚の脅威を軽んじる進言をし、紂王もこれを聞き入れて西周には手を出さないことにする。
- 紂王は妲己を伴い鹿台へ行幸する。豪奢を極めた楼閣に比干は民の膏血が費やされたことを嘆く。
妲己、狐狸の一族を招く
- 紂王は以前妲己が語った「鹿台が完成すれば神仙が集う」という戯言を真に受け、神仙に会いたいと望む。
- 困った妲己は元神を抜け出させ、朝歌郊外の軒轅墳に住む一族の狐狸たち(九頭雉鶏精ら)のもとへ赴き、変化できる者三十九名を集めて鹿台の宴に招くことを約束する。
鹿台での怪しい宴
- 九月十五日の夜、鹿台に三十九席の宴が用意される。紂王は表に出ず、比干が陪宴役として妖魅たちに酒を注ぐことになる。
- 現れた「仙人」たちは仙風道骨の装いだが、比干は彼らから漂う獣臭に不審を抱く。酒が進むにつれ正体の尻尾が現れ始め、比干は妖怪であると確信する。
- 妲己は狐狸たちが正体を現す前に宴を切り上げさせ、比干を退がらせる。
正体の露見と討伐
- 帰路、比干は武成王黄飛虎と出会い、事の次第を語る。黄飛虎は四将に命じて怪しい者たちの行方を探らせ、軒轅墳の石洞に逃げ込んだことを突き止める。
- 翌日、黄飛虎は周紀に兵を与えて洞口を薪で塞いで焼かせ、狐狸たちを焼き殺す。
- 比干と黄飛虎は、焼け残った上質の皮を使って妲己への贈り物として袍を作り、紂王の目を覚まさせて妲己を退けようと画策する。