北史卷四十五 列傳第三十三 張讜

張讜

  • 字処言、清河東武城の人。六世祖弘は晋の長秋卿、父華は慕容超の左僕射。宋に仕え東徐州刺史。徐・兗平定後は尉元に帰順し東徐州刺史。薛安都・畢衆敬に次ぐ礼遇を受け平陸侯。開通な性格で青斉の士を疎遠を問わず厚遇し、李敷・李䐶ら権勢家にも遠慮なく交わった。没後青州刺史・諡康侯。
  • 子の敬伯は父の柩を清河の旧墓へ帰葬しようとしたが長く許されず5、6年家に留め置かれた。四男敬叔は父の喪を聞いても南朝への逃亡を企て徐州に押送された。のち父の爵を継ぐ。敬伯は帰順の功で昌安侯・楽陵太守、敬叔は武邑太守。
  • 讜の兄弟は十人、兄の忠(字処順)は南で合郷令、帰順後新昌侯・新興太守を経て冀州刺史を追贈。讜の妻皇甫氏が捕らわれ官婢とされた際、痴を装って身を守り、讜が財貨千余匹を投じて贖い出した逸話(文成帝が資費の多さに感嘆)が伝わる。
  • 讜の兄の子安世は正始中(504〜508年)夏侯道遷と共に梁漢から帰順、東河間太守で没した。