北史卷二十 列傳第八 李栗

李栗

  • 雁門の人。昭成帝の時、父祖が北の地に入った。栗は若くして弁が立ち才能と将略を兼ねた。道武帝の賀蘭部滞在に従い、道武帝はその才芸を愛した。王業草創の時、爪牙心腹の任は多くが近親に委ねられたが、栗は縁遠く親戚でもない身でありながら重用された。数々の戦功で左軍将軍を拝した。性は簡慢で寵を恃み礼度に従わず、道武帝の前でも放埓に振る舞い自ら慎まず、笑い唾を吐くなど感情のままに行動した。道武帝は積もった不敬を理由に誅殺した。これにより威厳が初めて厳しく示され、群下は卑謙の礼を守るようになった――その始まりが栗であったという。