後漢紀巻第二十九 孝獻皇帝 建安六年 201年
春三月 荀彧、南征を止める
- 春三月、曹操は袁紹が敗れたばかりなので、全軍を挙げて劉表を征そうとし、尚書令荀彧に諮った。
- 荀彧は言った。いま袁紹は敗れてその衆は離心している。この機に乗じて平定すべきだ。それなのに遠く兖州・豫州を背にして江漢に南征しようとされる。窮した獣ですらなお闘う、まして袁紹においてをや。袁紹が燃え残りを収めて虚に乗じて出てくれば、公の事は終わりだ、と。
- 四月、曹操が黄河のほとりに兵を率いた。
- 八月辛卯、侍中の郗慮、尚書令の荀彧、司隷校尉の鍾繇が宮中で進講した。
- 冬十一月、曹操が劉備を征伐した。劉備は劉表のもとへ奔り、新野に駐屯した。