元史卷一百九十三 列傳第八十 蕭景茂

蕭景茂

  • 蕭景茂は漳州龍溪の人。性は剛直で孝友、家は貧しく力めて農を営んでいた。重紀至元4年(1338年)南勝県の民李智甫が乱を起こし龍溪を掠めたので、景茂は兄の佑と共に郷丁を集めてこれを拒み、観音山の橋の険に拠って賊と戦ったが衆は敗れ景茂は捕らえられた。賊は脅して自分に従わせようとしたが、景茂は「狗盗め、私は生きては大元の民、死しては隔洲の鬼となる、どうしてお前らに従い逆賊となろうか」と罵った。隔洲とはその居里である。賊は怒って景茂を木に縛り肉を切り取って自ら食わせようとしたが、景茂はますます憤り賊を罵り続け、賊は刀でその口を耳の傍まで裂いたが、景茂は罵り続けながら息絶えて死んだ。有司はこの事を上奏し、朝廷は詔してこれを褒表し銭を給して葬らせた。