元史卷一百九十二 列傳第七十九 白景亮
白景亮(字明甫)
- 白景亮は字を明甫、南陽の人。法律に明るく書算を善くし、征東行省の訳史より功績があり南恩知州に超遷、沔陽府尹に陞り朝廷に功績を奏されて衢州路総管を特授された。それ以前、郡守は民間の徭役について田畝を校さずに定めていたので、吏は乗じて高下し富民は余力があっても優遇され、貧弱な者は堪えられずしばしば破産・失業した。景亮はその弊を深く知り、田畝を検分して均し、役の軽重は田の多寡・大小に応じさせ、みな適切にして安んじた。これにより民は労せず事は容易に集まり、他郡邑もこれを法として取り入れた。
- 郡学の政は久しく弛んでおり、従祀の諸賢に塑像がなく諸生に廩饍がなく祭服・楽器も欠けていたが、景亮はすべてこれを備え、儒風は大いに振るい搢紳は称頌した。景亮は性が廉介で自らの奉養は勤苦して薄く、妻もまた倹約で脱粟の飯を対にして食べるのみであった。部使者がこの事を上奏し特に詔で襃美され宮錦を賜り、台州路総管に改まり任地で没した。