元史卷一百二十三 列傳第十 扎拉台綽和爾

太祖の危機を密告

  • 扎拉台綽和爾は太祖の初め、哈喇齊・薩勒珠特・都爾本塔塔爾・鴻吉哩・伊竒喇斯等が堅河の濵・呼蘭伊勒吉の地で札木哈克を帝に立てようと太祖への不利を謀った際、これを知って馳せて太祖に告げた。太祖は兵を出して哈里雅爾・阿爾台伊拉衮の地を収め、扎木哈克らを悉く誅殺したが鴻吉哩のみ降ったため「達爾罕」の名を賜った。子の納沁は世祖に仕え伊克扎爾古齊となり、卒後、子の巴克繖、その子呼嚕古台が襲い、致和元年(1328年)八月、都爾蘇の起軍を察罕布哈に執らせその金字圓牌を献じ、天暦元年(1328年)十一月、金帯を賜り職を復した。「犯法者を治めるには貴人から始め、窮乏を救うには下から始めよ」と奏した言は事の弊に切実であったという。