大唐西域記僧訶補羅國
- 要旨: 僧訶補羅国は険しい山に拠る国で、仏の本生譚である捨身飼虎の遺跡があると記す。
地理と統治
- 周囲三千五、六百里、西は信度河に臨み、大都城は山に拠り険固とする。
- 気候は寒く人々は猛々しく狡猾とされ、大君主はなく迦湿弥羅国に服属するとする。
白衣外道の開祖説法処
- 城東南の仏塔付近には、白衣外道(ジャイナ教)の開祖が初めて説法したとされる場所があり、その教えは仏教の教義を借用したものが多いとし、その修行者の様子や服装を記す。
王子捨身飼虎の伝説
- 呾叉始羅国北境から渡河した先の大石門は、摩訶薩埵王子が飢えた獣に自らの身を投げ与えたとされる場所とし、王子が竹で自らを傷つけて血を与えたという逸話にまつわる仏塔があり、この地の土や草木がいまだ血のように赤みを帯びていると伝える。
孤山中の伽藍
- 東方の孤山の伽藍は、釈迦が悪い薬叉を教化して肉食をやめさせた場所とする仏塔があるとする。